circustic sarcas

Diary of K. Watanabe

目覚めたくもない夜目覚めて。
白い画面を見る眼には涙も出ず。
痛い。



areneさんの文章が最近とても好きだ。



目覚めたくもない夜目覚める。
眠りが浅いくんの攻撃、ダメージ50。
睡眠薬はのまずに、うらやみとあこがれのなかでごろごろしているしかなさそう。
遠くで眠れずにいる友達が試験に受かっているといいなとおもう。



夜、天使に電話をして、いつものように笑い転げている。
イングマール・ベルイマンのはなしをすこしする。
あたしと彼女はあまり映画に一緒には行かなかった。
notre musiqueだけだったかもしれない。みじかい関係だったから。
電話をするといつも子供に戻るのは、あの人が子供だからか、あたしが子供だからか、
ふたりともむりをして大人になって、気持ちを病んでしまったか。
遠くに行ってしまった彼女は、家族のもとでしあわせそうで、あたしはとてもうれしい。
でも、貨物列車の音のする白い深夜は永遠に失われてしまい、またあたしのなかに、
浮かぶ部屋のかずが増えてしまう。せかいのおわりのおわり。



おんなのひと とつぶやいてめをとじる









かみについてのエスキス



かみ、紙、上、神、のひかり
やみ、かみ、そしてひかり
かみはやみとひかりのなかを行き来する
反射して光るぶっしつ



かみは自在に変形する
やさしいもの
包容力のあるもの
かみを撫でるという行為
やさしさの授与・受容
かみをゆびで梳かれるときの気持ちよさ
川になる、ゆびがあたしのかみをかわにする
かみは性的なもの 
やさしいいみでの性的なもの
頭を抱きしめるとき事実わたしたちはかみを抱きしめている
そのやわらかさを味わっている
一本一本の髪の毛の重なり合った層の摩擦を
あるいは表層の髪の毛の手触りを
手触りがすでにひかりを
磨かれた金属が手触りだけでわたしたちにひかりを与えるように
かみにふれるということはたぶん、
そういうこと