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「世界は矛盾に満ち溢れているよね。面倒だね。寝てしまおう。」
「おーい、ちょっとまて、矛盾に満ち溢れてるけどその中を生き延びるのが人生じゃないのかい。まあもう１０時間は寝たんだから、まあ起きて矛盾の中から適当に一枚のカードを抜いてみようぜ。無責任にさ。重要なのは選択じゃない、楽しいかどうかだ。寝るのはそんなに楽しくないだろう？」
「楽しくないね」
「なら、いいじゃん、楽しいほうへいこう。楽しいものと楽しいものが矛盾するなら、より楽しいほうに行くか、選択が苦しいなら、カードを抜いて、無責任に決めよう。寝たって仕方ないよ、それって死んでるのと同じだから。生きよう、とにかく、泥まみれに。」
「そうかもねえ。」
「ねたって、おきてから人を妬むだけだぜ。君が寝てた間に起きて生きて何かやっていた人たちを。」
「それはいやだね。妬みたくないね。」
「さあ、起きろよ。空はそんなに青くないから大丈夫。溶けないよ。」