circustic sarcas

Diary of K. Watanabe

ムンクの画集のあとがきに、ムンクが女性恐怖症であった、というようなことが書いてあるのを読んだような記憶がある。僕は中学二年生だった。魔の中二時代である。僕にとっての。たぶん人生で最悪の。ムンクは言った「女は巨大なくるみ割り器だ」すごいとおもった。僕らの性器は巨大なくるみ割り器で押しつぶされてしまうのか。恐ろしい、とおもった。それで、僕の性に対する恐怖との共鳴現象がおきた。エドヴァルド・ムンクのすさまじいレトリックのせいで、ますます僕は性を恐れたのだとおもう。