circustic sarcas

Diary of K. Watanabe

雨が降って、色とりどりの大きな傘がひらかれる。ここは巨人の国、わたしは小人、友達の肩に乗って歩いている。雨が降って、色とりどりの大きな傘が青い空へと、ひらかれる。
 
僕はバルーンに乗ってそれを上から見ている。天気雨が降る。巨人の、色とりどりの傘たちがひらかれる。夜の砂漠に花がひらくように。
 
わたしはひらかれる傘を見上げるのが好きだ。
 
朝になるとイタリア中の女の子たちが白いカーテンを除け、窓を開く。光が差し込んで、イタリア中の女の子の肌を照らす。美しい白さ。平和。