circustic sarcas

Diary of K. Watanabe

狂おしい叙情。

H氏

プーランクという人はどうしてときどきあんなに美しいメロディーがかけるのであろうか(ときどき、が重要)。かつて、たしかJEUGIA三条店のクラシックコーナーで、プーランクをポストサティとして紹介していたのをみて、たしかに6人組はサティを尊敬してはいただろうけれど、このメロディストぶりはむしろラヴェルではないだろうか。サティが死んだ後、ラヴェルにこれまでの冷たい対応ぶりを謝りにいき「実はあなたのほうが好きでした」といったというのはプーランクではなかったか(じつにいい加減な記憶)。プーランクはときにサティのような狂った曲を書くけれど、狂わないときのプーランクの叙情といったら息が詰まるほどだ。「3つのノヴェレッテ」の1曲目は美しいプーランクで、2曲目は遊び狂うプーランクで、僕は圧倒的に1曲目のほうがいい曲だと思う。歴史に残るべき曲だ。
これ↓は、かつての現代詩フォーラム音楽スレッドでプーランクが出たときに書き込んだものだが、
http://po-m.com/forum/thres.php?did=12343&did2=208 
H氏が退会してしまったので文脈が浮いてしまっている(責めてないよ責めてないよ)。たしかあのときプーランクいいよねって二人で盛り上がっていたのですよね。