circustic sarcas

Diary of K. Watanabe

元気がある日は連れられて村の道を一周した。車が通ったことはなかった。神社の階段を登って、日本語と英語でその人とは話した。ニートであることは、働くということに対して反旗を翻すこと、この生産性を是とするしゃかいに異議を唱えること、だからカッコイイとその人は言った。私はただ鬱で動けなかっただけで、散歩しない日は寝ていた。一週間、寝たり散歩したりしかしなかったが、それで山奥に一週間居たという時間の過ぎ去り方は感じなかった。そこにいない人の話を聞いて、思いを馳せた。川が近く、川も歩いた。鳥と、魚と、ご夫妻だけがその時に会った全てで、お嬢さんは国にかえって