circustic sarcas

Diary of K. Watanabe

僕のウィーン=アメリカ妄想の一つの太い線がレニーであって、僕は彼の6番の解釈を嫌いな一方で9番の解釈は本当に愛してしまう

本当はベルリンフィルとの演奏について話したいのだけれど。
3:11からの急に世界が穏やかになって、地平線が地球全体を覆っていくような、その飛翔感の中であの回転動機、永劫回帰の事を僕は言っているのだと思う、この世への、死を前にした憧れの動機と思っている、これが、、、3:27にまず美しい三度離れた二声での(変形型)回転動機(たーたーたーたーではなく、たーたたたーになっている)、バーンスタインはこれをきちんと聞かせている(ほかの指揮者は埋もれさせていることがある)、さらに低弦でまた3:40。こことまったく同じ箇所がもう一箇所出てくるのだが、そこにおいてはこの低弦回転動機のところで、まさかという響きが。7:32の安らかさは3:11以上で、そのなかでまた7:49にうつくしい二声、そのあとの8:00のヴィオラ!この音は一回目にはなかったもので、この回転動機がものすごくものをいっている、これがあるからこそ、8:13の回転かららーれーらー、という主旋律の無理やりな行って帰ってきての訴えかけが強い力を持つのであって、ベルリンのときのバーンスタインのこのらーれーらーに溜め込んだ力はすさまじいものだった。