circustic sarcas

Diary of K. Watanabe

はたしてぼくはどこへ行って
どこへ消えようというのか
このままこんなことを続けて
気がつけば身内が亡くなっていき
自分も老いてひとりぼっちになっているのではないか
という恐怖もあれど、それ以上に
生まれたからにはやらねばならぬと思ったことから逃げつづけて
いま、このときという瞬間を失い続けるということの
これ以上ない恐怖
思っているのに形にならない何かが
形にならないまま自分と共に死ぬのではないかという恐れ
何かがありうる、という直観を、無事由に、
得てしまった人間は、それを背負って生きなければならないという、やはり、
代償が、その無事由ゆえにある たぶん