circustic sarcas

Diary of K. Watanabe


国語学習に成功する人、しない人
岩波科学ライブラリー

えらく身の回りの経験談帰納されてしまっている嫌いがあり、え、それでそんなこと言えるの?科学者といえるの?という説明もおおく、感動もその分少ない。おそらく、わかりやすくするための単純かなのだろうけれど、面白さを削いでいるきらいが。

それでもちけんとしては、いろいろ得た。コミュニカティブアプローチがどんな経緯で出てきたか分かった。あと、SLA研究ではそんなにインプット重視なのか、と、アウトプット不足に目が行き続けているわたしは、おどろいた。ある程度のレベルまでいかないうちにアウトプットをしてしまうと、正しい形式でアウトプットできないから注意が必要、とかいてあって、そうかー、とおもったけど、それはコミュニカティブアプローチと真っ向から矛盾することで、日本人にそれをいってしまうのは危ないんじゃないかと、少しおもったけど、科学書は政治ではないし。ぼくとしては、もっとコミュニカティブをやるべきとおもっているので。日本はあまりにも形式なので。文法は基本だけでいい、それよりもリスニングによる予測文法の育成。


母語の逐語訳的にアウトプットを行ってしまうという怖さは、たしかにそうだ。ではどうすれば?けっきょく、ここには書かれていないが、正しい英短文を記憶していくことしかないのでは?それこそ古き良き駿台の暗唱文みたいな?クイズみたいな文法問題は入試からやめればいいのかな、と思い。

メッセージの伝達が言語習得のドライバである、いっぽう、ただしい形式で話さなくてはいけない、となれば、もう、ネイティブと緊張感ある中で話すしかやり方ないんじゃない?と思います。緊張感というのは、友達としても、ブロークンではなくなるべく同じかたちで、という。恋人を作れ、というのはあらゆる意味で合目的的なんだなあと。アウトプットの必要性はどこで得るのか、と。

リスニング優先で意味をとっていくこと。インプットは転移すること。自主的読書教育。リスニング読書。

リスニング、といっているのは、書いてないけど、時間性だとおもう。リアルタイム処理のために、予測文法が必要となり、必要から文法が学習される。なによりも、メッセージの理解へのつよいドライブが必要。よって、文法学習のための文法学習はとりあえず最初は最小限に。多読、音読の類は無意味。(リアルタイム予測の不必要)アウトプットもリアルタイムで。

パターンプラクティスは無意味。リスニングを転移させること、7:2:1で、聞く、話す、読み書き、とか。

コアの語学力は興味分野のインプットで。予測がきくので。単語もふえるので。

意味と形式に注意を払うこと。