circustic sarcas

Diary of K. Watanabe

http://www.youtube.com/watch?v=2fGtepEfO3M
2002年に菊地成孔を追いかけていなかった事は僕の人生で一番大きな過ちの一つだったと思う。リアルタイムであのウェブページを読み「世界中継や国際万博に代表される60〜70年代的な希望に満ちた未来観へのやや過剰なぐらいの憧憬」を一緒に感じていたかったし、その未来への過剰な希望となぜか矛盾して両立していた戦争の予感を一緒に感じていたかったし、その中で狂ったり立ち直ったりする人をやはり観ていたかった、観ていたならば、僕の病は起こらなかったかもしれないし、あるいはもっと共鳴してくるっていたかもしれない。
インターネットアーカイブで見られる(彼はそれを望んでいない)彼の2002年ごろのウェブページは、いまとは比べられないほど光り輝いて美しく私の目には見える。比べるのがおかしければ比べなくてもいい。不安なぐらい美しい。不安に対して目をつぶる事が過剰だからだ。