circustic sarcas

Diary of K. Watanabe

頭を壁にぶちつけながら、これはどこかで見た映像だと外で見ている私がつぶやく。手で頭をポカスカなぐりながら、これもどこかで見た映像だと外で見ている私がつぶやく。血が流れていく。血は流れていく。どこへ。僕は僕の血を次につなげないほうがいい。また同じものが生まれるだろう。彼は不幸せに違いないと思う。彼女は幸せになるかもしれない。でも多分僕は彼女を愛しすぎるのだろう。そもそもその前に結婚ってのがあるらしい。知らなかった。血が流れていく。私は無表情を作る。自分のために。