circustic sarcas

Diary of K. Watanabe

朗読後はいつも落ち込む。自分の中の何かをいつも激しく失ってしまう。それがいいものなのか、悪いものなのか、わたしには分からないけれど、いつも激しく消耗して、次の日は一日寝込んでしまう。そんなにたいしたことをやったのか、といわれれば、いや、たいしたことなかったかも、とおもう。だけど、人の時間を取る以上は、一世一代の大舞台を繰り広げる意気込みで舞台に立ちたいといつも思っている。そのためなら何でもやる、とさえ思う。叫ぶし、変な服も着るし、裏声も使うし、飛ぶし、押し黙るし、時には右と左を違う靴を履いていったりさえする(それは単に間違えただけ)。
 
とにかく朗読後はいつも消耗してしまう。ぼくはぼくの痕跡をこの世界にできるだけ残していきたいと思っているんだと思う、それこそ引っかき傷のように。どうしても。どうしても。どうしても。自己肥大、だとおもう。水みたいな空気みたいな人に憧れる割に、自分はどうしてこんなに泥まみれなのかしら。