circustic sarcas

Diary of K. Watanabe

部屋で寝ていた。地震が起きた。古い寮だからいつ崩れてもおかしくないので地震が来るといつも怖いと思う。最初小さく揺れていた地震は、時間をかけて徐々に大きくなっていき、4階で寝ている私には、建物全体の振り子運動が感じれられた。ついに建物が大きくバランスを崩し、倒れ始めた。私にかかる重力の方向は左下のほうへ移動した。体が浮き始めるのを感じた。私はその無重力状態を楽しんでいた。しかしいつかくる激しい痛みと、それに続く死も、同時に予感していた。さようならともだち。さようなら家族。建物が地面に横倒しになって私が死ぬだろうころに、目が覚めた。20051121