circustic sarcas

Diary of K. Watanabe

「あなた」の眠る間 枕元でのもじゃもじゃくんと犬賢者の会話


もじゃもじゃくん:もじゃもじゃもじゃ(謎の動き)
犬賢者(以下犬者):わしもむかしはそれぐらいうごけた、のう。
もじゃもじゃくん:大回転!
犬者:たのしそうじゃ、のう。でもわかいのもいまのうち、じゃよ。
もじゃもじゃくん:(犬者を無視して)ぼくは目が見えないけれど、鼻が利くよ。花のいいにおいだ。耳もいいよ。あなたのすてきな声だ。
犬者:わしも目はよわった、のう。
もじゃもじゃくん:(犬者を無視して)ぼくはときどき夢をみるよ。夢の中では目が見えて、あなたのきれいな顔も見えたよ。でも夢から覚めると忘れるけどね。
犬者:この世も一睡の夢に過ぎんよ、のう。さ、酒じゃ。酒じゃ。(淋しげな目で)