2005-11-21 ■ 「ここには もうながらく だれもこないよ」 と こおったしょうねんがいいました。 「きみはかぜをひいているのかい?」 ぼくは うなずきました。 「ひさしぶり。 また 天井で 迷路ゲームをやろうぜ。」 と こおったしょうねんがいいました。 ぼくと こおったしょうねんは ベッドにねころがって 迷路ゲームをしました。 みみもとで カセットテーププレーヤーがまわっていましたが でんちがきれはじめ へんにゆがんだ ベートーベンのソナタが なりつづけていました。