あのひとがどこかで息を潜めている 夜のろうそくが微かでもともっているように 小鳥が巣で親鳥を待って息をしているように わたしはその潜められた息をきく
愛、というようなことばを、言葉として表に出していくと間抜けであるために、旋律と和声があるのではないか。メロディなしで岸田今日子にあれだけ愛、愛、愛、と言わせたあとに、愛は波の盆のメロディと和声のほうがずっと雄弁に伝える、ように。
生きてる、ことの価値とはなんだろう なんだろう、という問いには意味がなくて、なんだろうという問いに対して答えが用意されているなと実感する契機としてのみ意味のある問い
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