circustic sarcas

Diary of K. Watanabe

群れから外れて、羊は行ってしまったので、牧童はそれを追いかけて、霧の中へ消えていってしまう。一人でどこにいってしまったの?あたりは寒くなり始めて、羊はひとりぼっちに違いなく、牧童はただ孤独を共有できるだけで、近くには死が座っているのでした。


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足元から地面が消えて。

府立図書館にきました
病気だったとき毎日歩いてきて、ファインマンスティグリッツを読んでいたのですが、ファインマンは早々に脱落して、スティグリッツは読み切ったものの内容を全く覚えていません
それが病気と関係があったかというとあったのでしょう
机の向こうの方に金髪の若い女性がいつも勉強していて、それを見ながら勉強していたのですが、そしてすこしどきどきしたり、世界とのつながりをぼんやり感じていたりしていたのですが、ある時から見なくなって、国に帰ってしまわれた、と悲しくなったのを覚えています
上の階にはロメールの映画のDVDが沢山あって、それを見た記憶がこの場所の記憶と結びついて、なんとなくロメール的こざっぱり感がこの場所にあるような気がしてしまいます
映画を見ては日記に書き、だれかが日記を読んでくれるのが楽しみだった時代でした。
インターネットの闇によって病み、インターネットの向こうの人たちの光によって生き延びたと思っています

時を止めることが詩にはできる。予測文法に従わないこと。自らの意思で時を止めること。生の連続に死の瞬間を挿入することもできる。進まずに漂うことも…できる。繰り返すことも。愛しています。愛しています。愛しています。